はじめに:春が来るのが怖かった、かつての夫

「ねぇ、今年も始まったよ……夫の『ズビズビ、ハックション!』攻撃。見てるこっちまで鼻がムズムズしてくる。」

あぁ、懐かしい(笑)。昔は春になると、家中ティッシュの山だったよね。

そうなの!薬を飲んでも「だるい」って言ってるし、もうこれ一生付き合うしかないのかなって諦めてるんだけど。

それがね、実は最近のわが家、春になっても静かなんだよ。特別な「花粉症対策」をしたわけじゃないのに、食事を整えていったら必然的に消えちゃったの。
実はこれ、「花粉症を治そう!」と躍起になって何か特別なことをしたわけではないんです。私が自分自身の体や暮らしを整えるために見直した「食事改善」が、知らず知らずのうちに、夫の体質まで根本から変えてくれていたのでした。
【結論】なぜ「食事」で花粉症が消えたのか?
結論から言うと、「腸内環境が整い、免疫が正常に働くようになったから」。
私たちの免疫細胞の約7割は腸に集中していると言われています。食事を通じて腸を整えたことで、今まで花粉に対して「敵だ!攻撃しろ!」と暴走していた夫の免疫システムが、「あ、これは敵じゃないな」と冷静に判断してくれるようになったんです。
我が家の「発酵食品」から摂り入れる菌たち
わが家の食卓に欠かせないのが、多様な「菌」を取り入れること。
手作りのものと市販のものを上手に組み合わせて、毎日いろんな種類の菌を体に入れるようにしています。
ここで大切にしているのが、「基本の味付けは手作りの発酵調味料を使い、足りない時だけ市販の調味料に頼る」というバランスです。
全部を手作りにしなきゃ!と気負いすぎず、でも土台となる調味料は自分の手で整える。そんな「ゆるやかな自炊」が、結果的に家族の体を守ることに繋がりました。
「手」が育む、手作りの発酵食品
- 麹調味料(塩麹・醤油麹・甘酒など)
- 糠(ぬか)漬け
- 手作り味噌
麹を混ぜたり糠床をかき混ぜたりする時、私の手にある「常在菌」も一緒に混ざり合います。
私は花粉症の症状がないので、「夫にはない菌を私は持ってるかも!」と、これでもかと混ぜ混ぜしています。
「私の菌が、家族の免疫を守るお守りになる」と思うと、毎日の仕込みがとても愛おしい時間に変わりました。
さらに糠漬けは重要!糠漬けには「※酪酸菌(らくさんきん)」が含まれています。後から文献を読んで知ったのですが、この酪酸菌が腸内できちんと働くと、不要な炎症を抑える免疫系を発達させてくれるのだそう。夫の鼻の炎症が落ち着いたのも、この子たちのおかげかもしれません。
賢く取り入れる、市販の発酵食品や梅干し
- 納豆
- キムチ
- お味噌
- 梅干し
手作りにこだわらず、市販のものもフル活用。
納豆、キムチ、味噌には、豊富な乳酸菌が含まれています。乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、環境を健やかに保ってくれる大切な存在。
さらに花粉症の症状が軽減する少し前から夫はお弁当のおむすびに梅干しを入れるようになっていました。実はこの梅干しに含まれる「バニリン」という成分には、くしゃみや目のかゆみの原因となる「ヒスタミン」の放出を抑える作用があるのだとか。研究でも報告されていると知って、「毎日の1粒」の凄さを改めて実感しました。
菌を育てる「餌」:食物繊維の重要性
さらに補足すると菌を腸に入れるだけでは不十分なんです。彼らが元気に働くためには「ご飯(餌)」が必要。それが食物繊維です。
- 海藻
- きのこ
- 根菜
これらを意識して摂ることで、腸内の酪酸菌や乳酸菌たちが元気になり、夫の体を内側から守ってくれるサイクルが生まれました。「菌(発酵食品)」と「エサ(食物繊維)」をセットで摂る。これが、わが家の「必然のサイクル」です。
楽しみながら取り入れた「ハーブ」の力
食事と合わせたり、おやつの時間など心地よい習慣として取り入れたのが「ハーブ」です。
勉強していくうちに、ネトルやエルダーフラワーなど、アレルギー症状を優しくケアしてくれるハーブがあることを知りました。コーヒーの代わりに「これ、美味しいから飲んでみて」と夫に淹れてあげる。そんな穏やかな時間が、症状を和らげる「癒しのケア」になっていました。
【追記】アレルギーが「治った」わけではないけれど
ここでひとつ、大切なことをお伝えしておきます。
実は、夫の鼻水やくしゃみの症状はすっかり消えましたが、血液検査をしてみると「スギ花粉」のアレルギー数値自体は、今も高いままなんです。
つまり、体質としての「アレルギー」が完治してゼロになったわけではありません。
それでも症状が出なくなったのは、食事で腸内環境を整えたことで、「花粉という刺激に対して、体が過剰に反応しなくて済む状態」を作れたからなのだと思います。
アレルギーの種は持っているけれど、それが芽吹かないように土壌(腸)を整えておく。この「土壌づくり」こそが、私たちが食事改善で手に入れた一番の成果でした。
終わりに:花粉症に効く!体は、食べたものでちゃんと変わる
食事を改善しだしてから、腸内細菌の文献やハーブの本を読み漁るようになりました。あとから「あ、だからあの時、夫の症状が軽くなったんだ!」と答え合わせをする毎日です。
花粉症が治ったことはもちろん嬉しいけれど、一番の収穫は「今日食べたものが、明日の家族を作る」という確信を持てたこと。
「治さなきゃ!」と必死になるより、毎日のお味噌汁や糠床を混ぜる手を楽しみながら、自分たちの体を信じて整えていく。その積み重ねの先に、想像もしなかった快適な毎日が待っていました。
むずむずのイヤな季節から、清々しい軽やかな春の季節が楽しめますように。
※酪酸菌については、近年の研究でアレルギー抑制効果が注目されています


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